オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、今秋冬向けに“1社まるごとっ!ニット!”として、同じ会社内の多様なシーンや部署に提案できるニット企画のオフィスウエアを充実している。昨年から展開するブランド「パトリックコックス」でもニット素材のウエアを開発、色味にもこだわり、“セロリーらしさ”を出した商品群をそろえる。
 同社は1972年に業界で初めてニット素材をオフィスウエアに採用。これまで蓄積した技術をベースに、3年前から再びニット素材の企画を強化してきた。ここ最近はヒット商品としてリピーターが増えていることから、今秋冬でも引き続き、ニットの商品企画を増やし、他社もニット企画を打ち出してきた中で、新たな提案の工夫や独自性を追求した。
 1社まるごとっ!ニット!では同じ会社内で受け付けや事務、営業など部署に合ったニットウエアを豊富にそろえる。例えば、受付には上品でコンサバな千鳥柄で誠実な第一印象となるジャケット・スカートを提案。営業にはその千鳥柄のジャケットをそのままにブラックのマーメイドスカートを組み合わせることで整然とした印象を与える。事務には長時間ストレスフリーなベスト・スカートといったイメージで、企業全体へモデルチェンジを提案しやすい工夫を取り込んだ。
 パトリックコックスではニット企画というだけでなく、「羨望(せんぼう)ネイビー」「極上ブラック」といった、色味にこだわった企画を投入。ネイビーは、絶妙な濃淡で、“凛(りん)とした品格”を表現。ニットの伸びやかで軽い着心地に加え、立体パターンで美しいシルエットに仕上げた。ブラックは上質ニットならでは奥行きや光沢を生む、深みのある色合いが特徴。ジャケットやベストには、相性の良いゴールドの細いパイピングが施され、上品な印象を強める。
 同社は今月8日に東京のベルサール飯田橋駅前(東京都千代田区)、11~15日に岡山のセロリー・レソルテ、21日に札幌コンベンションセンター(札幌市)で秋冬展示会を開く。

2016年7月7日(木) 繊維ニュース 3面
















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