オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、17秋冬から男女ペアユニフォームを発売する。これまで展開していたレディースのジャケットスタイルのユニフォームとペアとなるメンズ企画を投入するとともに、ニット素材を採用し、動きやすくストレスフリーな着心地を追求した。
  同社は3年前からニット企画の商品を拡充しており、昨年まで累計で70万点のヒット商品となっていた。「ユーザーの中にはメンズとレディースでペア企画だったらもっと採用したいとの声が思いのほかあった」(松本和久取締役営業統括部長)ことから企画に至った。ジャケットスタイルでは三十数年ぶりのメンズ企画で、昨年から営業担当者にサンプルを着用させ商品化を進めてきた。
  「シワになりにくく、着心地も良いため、実際に着用した営業担当者から好評だった」(中島武彦営業部長)ことに加え、「ペア企画は他社にもあるが、ニットを使った企画はほとんどない」(同)こともあり、17秋冬から本格的な販売に乗り出す。
  ニットは、型崩れしにくく優れた伸縮性を持つ素材を採用。スーツ特有の圧迫感を解消し動きやすく、さらにシワになりにくく手入れの手間も軽減するストレスフリーな着心地を実現した。長期間の着用を見越したユニフォームならではの耐久性も兼ね備える。
  ジャケットが黒、紺、グレーの3色、パンツは黒、グレーの2色で展開する。グレーはツイード調でポリエステル100%、黒と紺はポリエステル・ウール混素材となる。小売価格はジャケットが3万8000円、パンツが9800円を想定する。
  男女ペア企画のユニフォームを投入することで、視認性が高まり、一目で社員と識別できることで、顧客に安心感を与え、セキュリティー向上に貢献。統一感を持つことで、よりきちんとした印象や信頼感を与え、イメージアップ、ブランド力の強化にもつながることを訴えながら市場開拓を進める。
 
 
 2017年5月24日(水) 繊維ニュース 4面
 
 

















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