オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、介護向けユニフォーム「アイフォリー」で、“セロリーらしさ”を出した機能やデザイン性を追求した商品開発を強めている。新タイプのカーディガン「ケアカーデ」やシンプルモダンな直線的デザインのチュニックなどの新商品を18春夏から投入し、市場開拓を加速する。
 ケアカーデは、前屈みの姿勢が多いケアワークの現場の声を捉えて開発。従来のカーディガンは、ボタンを留めていなければ裾が広がり、作業の邪魔になることがあった。ケアカーデはボタンがなく、パターンの工夫によって前屈みのときも前部が広がらないようにすることで作業中のストレスを軽減。後ろ振りポケットは絶妙な角度と大きさで使いやすい。
 チュニックは女性らしいAラインシルエットと、ユニセックスの2タイプを開発。ネックラインは、お辞儀をしたときに胸元が見えにくい安心設計で、ケアカーデと同様に後ろ振りポケットで使いやすさも追求した。
 独自の立体パターンで腕の可動性が高いだけでなく、腕を上げても裾が上がらない。立ち襟だが、下を向いた際にあごが当たらない工夫も取り込んだ。ストレッチや吸汗速乾、透け防止、静電防止の機能も備える。
 工業洗濯にも対応する素材を使ったチュニック「マルチテクト」は、静電防止やストレッチで活動的な動きも快適性を保つ。デザイン性だけでなく、ミントやオレンジなど同社らしい4カラーをそろえ、他社製との違いを出した。
 ポロシャツは、襟先からの襟の外側のカラーと、胸元のファスナーのカラーを合わせ、斬新なデザイン。襟の内側をメッシュ調の編み立てにすることで通気性を確保するほか、後ろ見返しにICチップ入れのポケットを設け、工業洗濯にも対応する。空気触媒加工「ティオティオ」によって、抗菌や防臭、防汚など機能性も高めた。
 
 
 
 2018年3月9日(金) 繊維ニュース 5面

















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