オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、2017年12月~18年3月の売上高が前年同期比3%増だった。別注は減収だったが、主力のオフィスウエアは6%増と堅調で、ニットや機能加工などヒット商品が増収をけん引。太宰幹夫社長は、今期(18年11月期)の目標とする売上高50億円の達成に向けて「感触は悪くない」と話す。
昨年12月からの4カ月間の累計売上高は、別注が20%減だった一方で、「セロリー」ブランドを中心とするオフィスウエアが6%増、サービス・介護・ビルメンテナンス向けユニフォームなどの「WSP」が10%増と堅調に伸ばした。全体の売上高は3%増にとどまっているが、受注を見れば33%増と「4、5月の売り上げは着実に伸びる」(太宰社長)見通しとなる。
オフィスウエアは3月単月の売上高が過去最高で、中でもレンタル向けが好調。「商品力を認めてもらっているからこそ、予想より引き合いが多い」と、今月から大口への納品も始まりつつある。
8年ほど前から投入してきたニット商品は、ツイードニットを中心に売れ行きが順調で、販売点数が累計で100万点を達成。「まだまだ攻める商品」として、新商品の開発に力を入れる。
さらに空気触媒で抗菌や防臭、防汚の機能性を持つ「TioTio(ティオティオ)」加工を施した商品は、発売から10年目で累計115万点も販売し、「年商を上回るほどのヒット商品」に成長。17年春から、抗ウイルスの機能も持つ「ティオティオプレミアム」加工のアイテムを投入、ニット製のウエアと組み合わせた「プレミアムニット」を今後は「看板商品に育てる」。
WSPも、ビルメンテナンス向けに特化した「スキット」や、介護向けの「アイフォリー」など「専門性を持たせて、その分野に特化した商品開発」を強化。20年の東京五輪まで需要拡大が見込めることから、販路開拓を加速する。


2018年4月9日(月) 繊維ニュース 4面


















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