オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、本年度上半期(2016年12月~17年5月)、主力のオフィスウエアの販売が好調だったことで、前年同期比3%の増収となる見通しだ。5月単月は前年同月比16%の増収となり、太宰幹夫社長は「上半期の最終月を良い形で終わることができた。来期の目標とする売上高50億円に向けて、良いステップを踏んでいる」と話す。
 上半期は、前期にあった大口がなかったことで別注が15%ほどの減収となったが、定番商品についてはニットがけん引して8%の増収となり、粗利益率も向上した。埼玉県に物流拠点を今年新設して、サンプルの即日出荷体制を構築。これが「少しずつ認知され、出荷量が増えてきた」(太宰社長)ことも増収に寄与した。
 清掃専門ユニフォームとして投入した「スキット」の販売が少しずつ増えてきたこともあって、サービスウエアも3%の増収だった。
 下半期は、17秋冬向けに「この5~6年の中で最も多い」新商品を投入する予定。オフィスウエアでは三十数年ぶりのメンズ企画を投入し、男女ペアユニフォームを発売する。ニット素材のジャケットスタイルで、動きやすくストレスフリーな着心地を追求、ジャケットは国内生産であることから「品質面で安心して着用してもらえる」ことを強みに、市場開拓を進める。
 生産面ではデジタル作業分析システムを導入し、効率化を進めていくとともに、老朽化していた児島本店(岡山県倉敷市)の倉庫を6月から増改築し、11月には完成を予定する。
 今期は売上高47億円(前期46億円)を想定。来期は節目となる50期目となることから、売上高50億円を計画しており、太宰社長は「達成に向けて、今のうちからさまざまな仕掛けを作っていきたい」と話す。
 
 2017年6月6日(火) 繊維ニュース 2面
 
 

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