オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、介護ウエアの主力ブランド「アイフォリー」で、消臭加工、ニット切り替えの二つの加工を軸に介護業界のニーズを捉える。機能性と快適性を追求し、可動の多い部分に伸縮性のあるニット素材を用いる加工「ニットフィット」や、消臭抗菌の空気触媒加工「ティオティオ」を施したギンガムシャツや「動パン+」(うごパンプラス)を投入する。
  ギンガムシャツは袖下から後ろ脇、動パン+は腰と内股下にかけてニット切り替えを採用した。両商品とも、黄色ブドウ球菌などの繁殖を抑え、清潔感をキープする加工を前面に打ち出す。

  これまでティオティオのポロシャツなどは展開していたが、新たにニットフィットの機能も付与したギンガムシャツを展開。流行のギンガム・チェック柄でおしゃれなデザインに仕上げた。表地素材はポリエステル65%・綿35%で、ニットの切り替えにはストレッチ性の高いポリエステル100%を使用。腕や肩の負担を軽減し、腕まくりがしやすくずり落ちる心配もない。
  動パン+は、従来品の「動パン」よりも細身のシルエットが特徴。介護現場の要望に応え、すっきりとしたデザインにブラッシュアップした。ティオティオとニットフィットの採用はともに初めて。表地はポリエステル80%・綿20%、ニット切り替えはポリエステル100%を使用している。
 9月25~27日に東京で開かれる「国際福祉機器展HCR2019」にも商品を出展、独自の機能性や着用感を訴え、ブランドの認知度向上に努める。

レンタルをHCRでPR

 HCRでは、介護ウエアのレンタルと納品管理をPRする。ターゲットは、全国規模で施設を展開する大手介護事業者。給与面や業務面の関係で頻繁に人員が入れ替わる業界であり、かつ50~100室の施設を全国に持つ大手にとってユニフォームの購入は手配や在庫管理、経費計算に大きな手間がかかる。
 レンタルであればその時々に会わせて必要な数量の手配で事足りる上、経費計算もしやすい。同社は納品管理も請け負う考えで、業務効率化に貢献できる点をアピールする。
 

 2019年9月24日(火) 繊維ニュース 3面

















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