オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、環境活動の一環として「Re,ユニフォームプロジェクト(リユニフォームPJ)」を開始する。これまでのカーボンオフセット付きユニフォームの展開に加え、新たにユニフォームの回収リサイクルシステム「M.A.P(マップ)」を立ち上げ、廃棄ユニフォームの再資源化を加速。”循環思想”を前面に打ち出しながら、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた動きを業界に広げる。

 同社は2000年に環境マネジメントシステムのISO14001を取得、10年からカーボンオフセット付きユニフォームの販売を始めるなど、環境配慮への取り組みを強めてきた。「ユニフォームを通して当社ができることとしてユニフォームの再資源化がある」(中島武彦取締役営業部長)と、循環思想の意味を込めたマップを本格的に始動する。
 マップでは一般社団法人の日本循環型社会形成推進協会を通じ、販売代理店が供給するユニフォームをユーザーから回収。再生ポリエステルや化学燃料、車の内装材などへのリサイクルを進める。
 ここ数年、レンタルユニフォーム向けの販売が伸び、売上高の10%を占める。比較的回収しやすいレンタルユニフォームをベースに再資源化に努める。
 エコアクションとしてSDGsへの貢献や企業姿勢の発信に関わる動きも強める。その一環として東京五輪の新競技でもあるサーフィンの国際大会へ協賛。16日から20日まで宮崎県日向市で開かれた国際大会「ホワイトバッファロー日向プロ」では廃棄ユニフォームからの再生ポリエステルを使ったTシャツや圧縮袋、紙製のゴミ袋を提供した。さらに大会終了後には浜辺を清掃するビーチクリーン活動を実施した。
 これらの環境活動をトータル的にリユニフォームPJとして進め、販売先へも連携を広げながら、SDGs達成に向けた動きを活発にする。  


 2019年10月28日(月) 繊維ニュース 3面

















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