オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は、21春夏向けでドレッシーに、カジュアルスタイルをより上品に見せるトップス「プレタポロ」を打ち出す。新型コロナウイルス禍で制服の更新需要が低調な中、新商品をあえて上衣のみに集中。働き方も変わりつつある中 “働く服の新しい形”の提案を試みる。
 緊急事態宣言の再発令で再びリモートワーク、テレワークが増える中、オフィスウエアの需要低迷が懸念される。21春夏では制服更新をしたいが、予算がないという企業へも提案しやすいように、あえて新商品をニット製トップスのみに絞った。既存商品のスカート、パンツに合うとともに、機能性やデザイン性、着心地の良さを兼ね備えたアイテムをそろえた。
 プレタポロではクールビズ化を受け、1枚着用しても「きちんと見える」デザインを追求した。ポロシャツ型はボタンをクリスタルにし、絶妙な丈の長さで上品なデザイン。襟のリボンは簡単に取り外せ、リボンを外せば通勤時に着用していても違和感がない。ポリエステル100%で洗濯してもすぐ乾く。同じ生地を使い、顔を奇麗に覆う“美マスク”もセットで販売する。
 カットソー型では首元にクリスタルを散りばめ、胸元を奇麗に見せる。オーバーブラウス型はリボン部分の内側にボタンがあり、ボタンを外せば着やすくなるほか、デザイン性を生かした胸ポケットなど工夫を取り込んだ。
 イージーケア性に加え、通気性の高いニット製オーバーブラウスの新商品も充実。ツイード調ニットは上質感とともに見た目以上に触り心地が良く、快適な着心地にこだわった。ファスナータイプは、襟裏にアクセサリーホールを設け、リボンの着脱も簡単。統一のリボンをつければより一体感を持たせることができ、インナーとしてプレタポロシリーズのカットソーとも合わせやすい。
 ポロシャツとも同素材を使った商品もあり、ポロシャツとオーバーブラウス双方の着用者が社内にいても統一感が出せる。一部商品には多機能型触媒で抗ウイルスなどの機能を持つ「ティオティオプレミアム」加工を施した。
 14、15日に岡山市内で事前予約制の展示会を開催。レンタルシステム「ラス」の紹介に加え、デジタル採寸「ボディグラム」や3月から販売する「空調服」のデバイスを使った電動ファン(EF)付きウエアでは、実演もあり高い関心を集めた。

 2021年1月18日(月) 繊維ニュース 4面


















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