オフィスウエア製造卸のセロリー(岡山市)は介護向けブランドの「アイフォリー」で、抗ウイルス機能を持つハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工を施した商品の投入を増やしている。機能やカラーを拡充させながら販路を開拓する。
 ティオティオプレミアム加工は、空気中の酸素を利用して高効率で酸化還元反応を触媒し、抗ウイルス、抗菌、消臭などの機能を発揮する。新型コロナウイルスのデルタ株にも抗ウイルス効果があることを確認。新型コロナ禍で衛生意識が高まる中、「ユニフォームを変えるなら抗ウイルスのもので」という声を受け、同加工を改めて打ち出し、訴求している。
 両腰にポケットを付けたロングポロシャツのほか、以前は男女別だった総ゴムパンツを男女兼用にするなど、既存の商品をブラッシュアップ。近年、介護ウエアで売れ筋となっているスクラブでは、新たにホワイトカラーを追加し、幅広いシーンに提案する。
 展示会へも定期的に出展。9~11日には、東京ビッグサイトで開かれた介護関連の展示会、「ケアテックス東京」で商品をアピールした。今後も介護・医療向け展示会「住まい×介護×医療展」への出展を予定する。
 前期(2021年11月期)の介護ウエアの売り上げは、政府による介護施設への助成金の影響で大口の受注を獲得できたことなども奏功し、大幅増収となった。今期に入っては、売り上げは例年並みに戻っている。

 2022年3月18日(金) 繊維ニュース 3面


















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